その他
+
傷凹み板金塗装+
事故修理+
保険修理協定+
その他+
会社案内どこかの会社のHPで修理代金の決め方について書かれていたことです。
『板金塗装修理の基準は「指数」と言われる作業時間であらわします。
次に、作業時間あたりの工賃を「レバレート」と言い、
自動車の修理費用は「指数×レバレート」で算出されます。』
↑
これ、残念ながら間違ってますから。
板金塗装修理基準は『指数』ではあらわしません、
『指数』であらわすものは『保険金算定基準の修理費』です。
板金塗装の修理基準は『工数』というものであらわします。
また、整備工場など個々の企業が独自に決める
1時間あたりの工賃の金額を『レバーレート』といいます。
従いまして、
自動車の修理代金は「工数Xレバーレート」で算出されます。
というのが正しい表現方法です。
また『指数』は損害保険業界が保険金算出のための
自動車修理費を予想するための
算定基準であり
修理代を決めるものでは有りません。
そして『指数』は『対応単価』というものと共に用いられるもので
「指数X対応単価」として用いるのが正しい使い方であり、
それは損害保険金算定基準の損害保険業界の保険金算定基準であり、
修理代基準とは『似て非なるもの』であります。
ついでに言いますと
対応単価は損保業界が計算したものであり
各社ほとんど一律の地域ごとの標準価格で有り、
個々の修理工場のレバーレートとは性格も違いますので
『対応単価=レバレート』という考え方は間違いで有ります。
このところを我々業界人はごちゃごちゃに混同して使用してますので
正しい適正な修理代が社会に示されてないという不都合が
保険を使った事故修理に関しましては
保険金をめぐる当事者間の契約事項を越権した
非当事者間で修理代や保険金を区別できない状況で
不適切な商取引が行われており
不適正な保険金支払いや
不適切な修理代というものが
横行しているという現実が有ります。
このところが是正されない限り
適正な市場経済社会での競争原理が働きません。
私たち業界の自動車事故修理を主たる仕事としている企業は
その仕事内容からどうしても損害保険会社と
かかわりを持つこと(いわゆる保険修理)が多くなりますが、
それは我々の仕事の中の一部で有ります。
我々の修理代は
保険修理であろうが自費修理であろうが
一つの事故修理にあたって
その修理代を決めるのは修理工場と
修理依頼者の契約事項であります。
その契約内容は修理品質と作業内容で
修理代も変化するものであり、
その一つの事故を修理するに当たっては
個々の修理工場でその修理代は
同じ事故であっても異なるのが当たり前です。
また、修理価格は
その修理作業内容、修理仕上がり品質、使用材料、工場設備など、企業間格差が有り
その修理価格も修理価格だけで比べるのはナンセンスであります。
この業界の方々は残念ながら、
そのこと(価格の決め方)の大事さ大切さが
理解できてないのではないかといわざるを得ません。
保険金算定基準(一つの事故は一定の修理費予想価格)を
業界修理代基準としている限り、
社会的地位向上は望めませんし、
カーユーザーから信頼される業界へとはなりえません。
言い換えれば、
業界個々のお店の事故車修理基準が
保険金算定基準として定着しない限り、
現状の大きな問題点である
『被害者利益の毀損』は解消しないし、
社会的責任を履行しようと
まじめに取り組む企業ほど修理代金にコストを
転嫁できずにコスト高となり経営が出来なくなります。
現状の運用方法は余りにも
損害保険会社側(保険会社利益重視)に偏った考え方で
現場(損害調査部門・アジャスター)が
自社利益・社内基準の重視に動きすぎであります。
価格のみの比較検討することしかしない
現状の保険金算定基準(修理費算定基準)の
業界への押し付け的傾向は
カーユーザーの自動車損害保険加入の意義が
失われつつ有りますし、
現に車両保険は付保しないユーザーが増えつつたります、
また対物において加害者の代理人的行為で
被害者に支払うべき損害賠償金(修理費として)を
保険会社サイドの考えで値切りまくるのも
いかがなものかと思います。
この様な状況から脱皮し
真に消費者(保険修理における被害者・加害者)のために
新に業界基準として
事故車修理にかかる費用と
設備の基準を見直し
コストダウン努力と共に
安心安全を担保する修理基準と
修理価格算定基準を
ステークホルダーと共に
構築することが必要と考えます。
そして
事故修理車両の安心安全を担保する修理方法を
第一義の基準としそのための必要かつ十分な価格(適正価格)の
研究・構築が必要であり
その実現こそが車社会の
安心安全に寄与できる道と考えます。
一般社団法人ベストカーライフ協会はそのような方々の集まりでも有ります。
社団法人損害保険協会発行のファクトブックより
乗用自動車の復元修理に支払った保険金(対物、車両のみ)に
限定しての比較検証になります。
尚、この本には、様々なファクト(事実)に基づいた
統計資料が記載してあり大変参考になります。
我々の自動車事故修理業界業界にないものです
この資料を読んでいますと、
いろんなことが理解でき
業界としての将来を考えるうえでも、大変参考になります
そこで、一部ではありますが、
前段の支払保険金からわが業界の、
修理料金について考えてみたいと思います。
修理費=工賃(技術料)+部品費
(アジャスターマニュアルより)となっており。
この修理費すなわち支払保険金額の中身から考えたく思います。
台当り 1998年 2000年 2003年 2010年
平均支払額
単位千円 268 263 245 234
とこのように、推移しております。
この様に支払保険金額が下がってきております。
また別の統計では、
*契約保険料に対する支払保険金の割合
(これが保険料に関係しております)*
2010年で総収入に対して支払保険金が61%となっております。
自家用乗用車のみでも59%となり保険料の値上げの要因とされております。
そしてここで、最も大事なことは、そのしわ寄せを、
立場の弱い我々業界に持ってきてるように考えるのは、
私一人のヒガミ根性だけでしょうか。
さてここで、目を向けて頂きたいのは、
台当たり修理単価の推移です、
個々ではわかりませんが、
1998年~2000年ごろまでは、
車両保険単独事故支払の割合が多く、
支払保険料も多かったことが解ります
その後の車両保険のみの
2002年以降では平均的支払パーセントに成ってきております
(たぶん落書き修理の減少が寄与した)
この台当たり単価の減少には、
前段の理由と、修理内容(車のダメージ度合)が
影響していることも考えられますが
復元修理を主な生業としている
事業所さんならば解ると思いますが
台当たり、技術料と部品代金の比率が以前と比べ逆転し
部品比率の方が高くなっています。
(昔は、ほとんど工賃60~70%、
部品40~30%と記憶しております)
このことは、支払保険金の中身
(台当たり修理代が増えずに減少していることは)が
大きく変化しているにも関わらず、
我々の工賃(技術料)の支払額が大幅に減少している事となり
保険会社からは修理技術料を削られてきてるということに成ります
すなわち
実質工賃のみが削られていると考えられます。
このように、何にも主張しない
我々業界は組みやすい相手であります。
もっと勉強して、正当な価格を提示しもらえる様に
ならなければなりません
それには青年部会長の言われる様、
襟をただし、いいとこ取りばかりを考えるのではなく
義務と責任を果たす覚悟を
対外的に示す必要があります
そうすることで、この問題だけに絞っての、相手の理解も得られます。
法律や、我々の正義も、
もちろん大切でこのことは譲れませんすが
相手(保険会社)にも正義は在ります
正義と正義がぶつかれば戦争になり
傷つき倒れるもの、犠牲者も出ます
あまり高く拳を挙げるのではなく
事実は事実と捉え
在るべき姿を、もっと社会に広くに理解を求め、
総てのステークホルダーと共に学び共に成長し
高い次元で正当な競争をすべきです。
最後に、
損保協会発行のファクトブックには、
部品代と工賃と分けた支払額も
掲載していただくことを強く望みます。
お電話でのお問合せは
090-9629-8361
で受け付けております。
お問合せフォームは24時間受付をしておりますのでお気軽にお問合せください。
>> お問合せフォームはこちら
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